SNSなどでの「炎上」に…ネット保険の登場
インターネットが欠かせなくなりつつあるこの時代、皆さんは日々インターネットを使っていて、不安や恐怖を感じたことはありますか?
SNSを利用していて暴言を吐かれている人を目撃したり、間違ってクリックした先のサイトで見覚えのない高額請求の通知が届いたり、大事なデータを失くしてしまった…などなど。筆者にも思い当たる節があります。
特に、SNSなどにおける「炎上」というワードを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
炎上とは、インターネット上での失言や行為に対して、非難や批判のコメントが殺到し、収集がつかなくなっている状態のことを指します。
近年多くなっているのは、SNSでの従業員によるネットリテラシーを欠いた投稿などで炎上し、企業イメージを損なってしまう問題です。一度SNSが炎上してしまうと、それを収束させるための対応が必要となり、企業にとっては大損害を被る可能性があるのです。
これらの事例はネットトラブルと呼ばれており、芸能人も被害に遭うなど社会現象となっています。
そんな中、個人でも弁護士を含めた費用や、企業がSNSでの炎上を収束させるためにかかった費用を補償するネット保険が登場しています。
実際に遭ったネットトラブルの事例
SNSが何らかの形で関連している国民消費者センターへの年間相談件数は、2015年が8,817件であったのに対し、なんと2019年では21,975件と2.5倍にも増しており、相談する人たちが増えていることがわかります。
出展:消費者庁ウェブサイト「令和2年版消費者白書」
(備考)POI-NETに登録された消費生活相談情報(2020年3月31日までの登録分)。
国民消費者センターや警視庁などにはネットトラブルの相談も多く寄せられていますが、事例をいくつか紹介していきたいと思います。
・SNSや掲示板で住所や名前などの個人が特定されるような悪質な内容の書き込みをされた
・軽はずみな気持ちで、他人をSNS上で誹謗中傷してしまった
・フリマサイトで商品を購入後、あきらかに写真とは異なる商品が届いた
・偽サイトに個人情報やクレジットカード情報を記入してしまい、身に覚えのない高額請求が届いた
・PCに飲み物をこぼしてしまい、大事なデータが破損
そして、実は気になるのが「子供のネットトラブル」。
お子さんもインターネットを使う家庭が増えている中、実は保護者の目に届かないところでネットでの「いじめ」などの被害に遭う、もしくは遭わせている可能性があるのです。
大事なお子さんの個人が特定される情報がネットの海に放流されてしまったら…SNSで他人を攻撃していたら…考えたくもないですが、そんな可能性も少なくありません。
そんな時にネット保険があると便利です。
J:COM「ネットあんしん保険」の概要
そんな中、ケーブルテレビ事業の他、ネットや電話などのサービスをも展開するJ:COMが、この度ネット保険サービス「ネットあんしん保険」の提供を開始しました。
補償内容はというと、
・弁護士紹介、相談費用 ― 10万円まで補償
・被害者となる場合 ― 100万円まで補償
・意図せず加害者となる場合 - 100万円まで補償
・スマホやPCなどの保存データ復旧 ― 6万円まで補償
・契約者専用ダイヤルで適切な相談窓口へ案内
などがあり、料金はお手頃な月々750円(保険期間1年)で、契約者以外に同居する家族がいる場合も補償対象になります。
申し込み~契約までの流れ
- 準備
申し込みにはクレジットカードが必要になります。本人名義のクレジットカードを用意。 - 申し込み
J:COMネットほけんのWEBサイトより住所や連絡先などを入力。 - 契約手続き完了!
契約手続き完了通知が送られてくるのでご確認ください。
ネット保険に対する声
今や個人の発信力が強く、一般人もSNSで炎上することも少なくありません。また、一般人だけなく軽はずみな発言が失言に繋がりやすい著名人もネット保険の誕生に反応しています。
試しに加入してみようかな笑。加入出来なかったりして
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) March 3, 2017
「ネット炎上」を補償 損保ジャパン、国内初の保険 (日本経済新聞) - https://t.co/3csG9nE4Co
ネット炎上にも損害保険が適用されるご時世
— ねとらぼ (@itm_nlab) November 18, 2016
SNS監視からネット炎上対応費用の補償まで トータルなネット炎上対策を提供するサービス登場 - ねとらぼ https://t.co/yLF26bxVxv @itm_nlab pic.twitter.com/dG8vBSAAS5
まとめ
インターネットが欠かせないこの時代、誰にでも起こり得る可能性が高いネットトラブル。重要なのは、自分が被害者になるだけでなく、そのつもりはなくても加害者になり得ることもあるということです。
どのケースでも、弁護士に相談することが解決策の一つですが、個人でどうにかしようとするのは大変ですよね。
J:COMの「ネットあんしん保険」は今年秋からスタートしたばかりのサービスですが、他のサービスも手広く展開している会社だからこそ信頼できそうですね。検討する価値はありそうです。
今後の万が一に備え、考えてみてはいかがでしょうか?