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広く利用されているIPv4に代わる次世代のIPアドレスとして開発された「IPv6(アイピーブイロク)」。
IPv6の事について詳しくない方でも「IPv6接続なら速度が速くなる」と認識の方は増えているでしょう。
ソフトバンク光でも「光BBユニット」と呼ばれる機器を有料レンタルすると、IPv4接続に加えてIPv6接続も可能となります。
しかし、ソフトバンク光はIPv6接続でも通信速度が遅いままの可能性もあります。
今記事では、ソフトバンク光でIPv6接続でも通信速度が遅いままの原因を紹介していきたいと思います。
気になる方はぜひ最後までご覧ください。
ソフトバンク光でIPv6接続に必要な「光BBユニット」とは?
まずは、ソフトバンク光でIPv6接続に必要な「光BBユニット」について詳しく説明していきたいと思います。
大前提としてソフトバンク光でIPv6接続するには「光BBユニット」と呼ばれる機器のレンタルが必要です。
契約後に設置されるのはNTTロゴ付きの「ONU(回線終端装置)」で、このONUがあればインターネットに接続することはできます。
ただし、この場合IPv4接続のみの対応となってしまいます。
また、無線でインターネットを使いたい方は別でWi-Fiルーターを用意する必要があります。
光BBユニットはWi-Fiルーターとしての役割もありますので、IPv6接続を使用したい方かつ無線でインターネット接続したい方は、レンタルすることをおすすめします。
<光BBユニット料金>
月額料金 | |
光BBユニットレンタル | 513円(税込) |
<光BBユニットの主な機能>
機能 | 内容 | オプション料金 |
IPv6接続 | 高速インターネットIPv6接続を利用できるサービス | 無料 |
無線LANルーター | Wi-Fiマルチパックを利用することで、無線でインターネットが使えるサービス。 | 1,089円(税込) |
光電話 | お得な固定電話サービス | 513円~(税込) |
ソフトバンク光でIPv6接続でも遅い原因
続いては、光BBユニットをレンタルしてIPv6接続しているにも関わらず、「速度が遅い」「速度が改善されない」という方に、通信速度が遅い根本的な原因を説明していきます。
ソフトバンク光をすでに契約中の方の中には、光BBユニットをレンタルしてIPv6接続しているのに通信速度が遅いと感じたり、改善されないと感じたりする方もいます。
では一体、原因は何なのでしょうか。
それは、ズバリ「契約している回線タイプ」です。
ソフトバンク光でIPv6に接続しても、回線タイプによっては、速度が遅いままだったり、速度が変わらないままだったりするものがあります。
詳しく見ていきましょう。
回線タイプとは
ソフトバンク光は建物まで光回線を利用しており、建物内部の回線は「光回線」や「LAN」「VDSL(電話線)」など様々な回線タイプを利用しています。
これらの回線タイプは契約者が選択することはできず、お住まいの建物によって異なります。
ソフトバンク光で利用する回線タイプの種類は以下の通りです。
<NTT東日本>
住居タイプ | 回線タイプ |
一戸建て | ファミリー・ギガスピード |
ファミリー・ハイスピード | |
ファミリー | |
ファミリー・ライト | |
集合住宅 (マンション・アパートなど) |
マンション・ギガスピード |
マンション・ハイスピード | |
マンション |
<NTT西日本>
住居タイプ | 回線タイプ |
一戸建て | ファミリー・スーパーハイスピード |
ファミリー・ハイスピード | |
ファミリー | |
ファミリー・ライト | |
集合住宅 (マンション・アパートなど) |
マンション・スーパーハイスピード |
マンション・ハイスピード | |
マンション |
IPv6接続でも速度が遅い回線タイプ
ソフトバンク光でIPv6接続したとしても速度が遅いままだったり変わらないままだったりする回線タイプもあります。
以下の回線タイプ別のIPv4とIPv6の下り最大通信速度を表した表をご確認ください。
回線タイプ
(名称) |
IPv4 | IPv6 |
●ファミリー・ギガスピード
●ファミリー・スーパーハイスピード ●マンション・ギガスピード ●マンション・スーパーハイスピード |
1Gbps | 1Gbps |
●ファミリー・ハイスピード
●マンション・ハイスピード |
200Mbps | 1Gbps |
●ファミリー
●ファミリー・ライト ●マンション |
100Mbps | 100Mbps |
例えば、回線タイプが「ファミリー・ハイスピード」「マンション・ハイスピード」の場合、IPv4接続なら下り最大200Mbpsですが、IPv6接続だと下り最大1Gpbsと通信速度が上がります。
つまり速度が改善する可能性が十分にあるというわけです。
一方、回線タイプが「ファミリー」「ファミリー・ライト」「マンション」の場合は、IPv4接続でもIPv6接続でも同じ下り最大100Mbpsとなっています。
その場合、通信速度の改善は見込まれません。
回線タイプの確認方法
自分が契約している回線タイプが分からなかったり忘れてしまったりする方も多いでしょう。
回線タイプはMy SoftBankへログインして確認してみましょう。
手順は以下の通りです。
①My SoftBankへログインする。
⇓
②上部にある【お客様情報】ボタンをタップ。
⇓
③契約内容の中にある「ご契約サービス」を確認する。
「ご契約サービス」に記載されている「SoftBank 光 〇〇〇〇」の〇〇〇〇の部分が現在利用している回線タイプです。
まとめ
今記事では、ソフトバンク光でIPv6接続でも通信速度が遅いままの原因を紹介しました。
皆さんの役に立ちましたでしょうか。
ソフトバンク光はIPv6接続でも回線タイプによっては、IPv4接続と変わらず通信速度が改善されません。
せっかく光BBユニットをレンタルしても、通信速度が遅いままの場合もあることを頭に入れておきましょう。
そのような事態を回避したい方は、一度自分の契約している回線を確認してみてください。