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ポケット型Wi-Fiは持ち運びができるWi-Fiルーターです。
使い勝手が良いので人気がありますが、セキュリティ面で不安を抱く方も多いでしょう。
特に、他人に勝手に使われるのではないかと心配になると思います。
基本的にポケット型Wi-Fiにはそれぞれ固有のパスワードが設定されているので、赤の他人に無断で利用されるようなことはありません。
しかし、パスワードが書かれた紙をなくしてしまうとバレて勝手に使われてしまう可能性があります。
そういった「ただ乗り」を防ぐためにはどうしたら良いのか今記事では紹介していきたいと思います。
ポケット型Wi-Fiをお使いの方、これから使う予定のある方はぜひ最後までご覧ください!
「ただ乗り」ってなに?
そもそも「ただ乗り」って何?と思っている方も多いと思うので、簡単に説明していきます。
ただ乗りとは、対価を支払わず利益を得ることです。
例えば、交通機関でお金を支払わずに利用したり、会社で出社しているのにも関わらず、仕事をしない人だったりを「ただ乗り」と言います。
ビジネス上では「フリーライダー」と言われることも多いです。
ポケット型Wi-Fiをお金も支払わず無断で使用した場合、ただ乗りに当てはまります。
Wi-Fiのただ乗りは犯罪にならない?
電波法109条の2第1項では、
「暗号通信を傍受した者又は暗号通信を媒介する者であって当該暗号通信を受信したものが、当該暗号通信の秘密を漏らし、又は窃用する目的で、その内容を復元したときは、一年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。」と定めています。
過去に他人のWi-Fiの暗号キーを破って、ただ乗りをして、裁判沙汰になった事例があります。
しかし、結果として「暗号キーは無線通信の秘密の窃盗にはあたらない」と判断されました。
ほかにも、逮捕や立件はされていないものの、ただ乗りされたWi-Fiが、犯罪に利用されたと思われる事件がいくつか起きています。
そのため、Wi-Fiを安全に使うには、自分でセキュリティ対策をしっかりと行わないといけません。
Wi-Fiを勝手に使われていないか確認する方法
Wi-Fiを勝手に使われていないかどうかを確認する方法は、比較的簡単です。
細かな手順は機種によっても異なりますが、一般的にはWi-Fiルーターの管理画面から確認できます。
現在利用しているWi-Fiルーターのネットワーク内に、知らない端末からのアクセスがある場合には、Wi-Fiを勝手に使われているかもしれません。
また、設定画面からクライアント一覧を表示すると、パソコンやスマートフォン、タブレットからスピーカーまで、リアルタイムでWi-Fiルーターに接続している端末のIPアドレスがすべて表示されます。
その数と実際に自分が接続している端末の数が一致していれば問題ありません。
しかし、多い場合には誰かが無断で使用していることが考えられますので、気をつけましょう。
その他にもタダ乗りをしている端末の有無を簡単に調べることができる便利なアプリなどが存在します。
Wi-Fiは接続したら通知が来るわけではありませんので、勝手に使われていないか心配な方は一度チェックしてみてください。
自分でできるセキュリティ対策
ポケット型Wi-Fiを安全に使うには、セキュリティ対策が重要です。
「ただ乗り」をされてからでは遅いですからね。
セキュリティ対策は幅広く、色々な方法がありますが、今回は自分でできるセキュリティ対策について紹介していきます。
それぞれ1つずつ見ていきましょう!
各端末の通信を暗号化する
暗号化の方式には「WEP」「WPA」「WPA2」「WPA3」というものがあります。
このうちWEPは古い技術となり、現在は暗号解読ツールなどで簡単に解読できるので、おすすめできません。
4つの中で1番強固なセキュリティを誇るのは「WPA3」です。
そのため、Wi-Fiルーターと使用端末の両方がWPA3に対応していれば、WPA3を使うのが安心です。
パスワードの文字列を複雑化する
Wi-Fiのパスワードは誕生日や同じ文字の連続など、単純なものにしているユーザーが多くいます。
覚えやすいかもしれませんが、セキュリティを高めるためには、できるだけ自分の属性と離れた言葉を組み合わせることが重要です。
また、一般名詞は使わずに、珍しい名前などの固有名詞を混ぜたり、大文字と小文字、数字、記号などを混ぜたりすることで、強固なセキュリティ対策に繋がります。
ただ乗り監視ソフトウェアを導入する
セキュリティを高めるといっても、ネットワークをずっと見張っているのは難しいですよね。
そこで、ただ乗り監視のソフトウェアの導入も検討してみてください。
ネットワークを一定間隔でスキャンし、知らないパソコンがWi-Fiに接続したのを確認した時点で、ポップアップで知らせてくれる機能を持つソフトなど、初心者でも使いやすいソフトが存在します。
MACアドレスフィルタリングを利用する
MACアドレスとは、Wi-Fiルーターと通信を行うことができるパソコンやスマホ、ゲーム機など、それぞれの端末(子機)に付与された固有の識別番号を指します。
MACアドレスフィルタリングとは、MACアドレスを持つ機器を事前に登録しておき、それらの機器のみ接続を許可する機能です。
登録していない機器の接続を拒否することによって、部外者によるただ乗りを防止することができます!
まとめ
今記事では、「ただ乗り」を防ぐためにはどうしたらいいのかについて紹介しました。
Wi-Fiを勝手に使われると、同時に個人情報なども盗まれる危険性が出てきます。
そういった自体は、犯罪かどうかの判断が難しく、事前に自分でセキュリティ強化をする必要があります。
今回紹介したセキュリティ対策で、安全にポケット型Wi-Fiを利用しましょう。
ぜひ参考にしてみてください!