あなたの使っている光回線はVDSL方式ですか?
実は、VDSL方式は、光配線方式やLAN方式よりも回線速度が劣ります。
せっかくなら通信速度は、速いほうが良いですよね!
そもそも通信速度が十分でないと、オンラインゲームや高画質動画を見るときに不便な可能性が高いです。
そのため、通信速度が遅いVDSL方式はあまりおすすめできません。
ということで今記事では、自分の使っているインターネット回線がVDSL方式だった場合の対処方法を紹介していきたいと思います。
VDSL方式のメリット・デメリットも紹介していきますので、ぜひ最後までご閲覧ください!
フレッツ光のVDSL方式とは
そもそもVDSL方式とは何か分からない方がいるのではないでしょうか。
VDSL方式とは、マンションなどの集合住宅で使用される光回線の配線方式の1つです。
建物まで引き込んだ光回線を、電話回線を使って各部屋まで分配します。
集合住宅で光回線を利用する場合の配線方式は、VDSL方式を含めて全部で3つあります。
〈配線方式の種類と最大通信速度〉
建物の共有部分から室内までの物理回線 | 最大速度 | |
VDSL方式 | 電話回線 | 最大100Mbps |
LAN方式 | LANケーブル | 最大1Gbps(1,000Mbps) |
光配線方式 | 光ファイバーケーブル | 最大1Gbps(1,000Mbps) |
最大速度を見てわかる通り、VDSLは圧倒的に遅いです。
しかも、あくまで最大速度になりますので100Mbpsが必ず出るとは限りません。
そのため、自分の住んでいるマンションがLAN方式や光回線方式であることを願いましょう。
VDSL方式のメリット・デメリット
VDSL方式のメリット・デメリットは以下のとおりです。
〈メリット〉
①工事の手間がかからない
②インターネット検索程度の利用なら快適に使える
〈デメリット〉
①電話回線を経由するため回線速度が遅い
②建物の構造によっては、配線方式の変更ができない
それぞれ1つずつ詳しく見ていきましょう。
メリット①:工事の手間がかからない
VDSL方式の場合、すでに光回線は建物の共有部分まで導入されているため、簡単な工事で済みます。
工事といっても、宅内VDSL用の電話線を引き込み、モデムを設置するだけとなります!
工事には立ち会いが必要ですが、30分程度で終わるので、そこまで負担にならないでしょう。
メリット②:インターネット検索程度の利用なら快適に使える
VDSL方式でもウェブサイトの閲覧や軽めの動画視聴、SNSの利用、メールの送受信程度であれば、問題なく利用できます。
オンラインゲームをする方や高画質で動画を視聴したい方などはVDSL方式では満足できないかもしれません。
デメリット①:電話回線を経由するため回線速度が遅い
VDSL方式は、全て光ファイバーで接続する光配線方式と比べ、マンションの共有部分からの電話回線を使うので回線速度は遅いです。
環境やノイズの影響を受けやすいという電話回線の性質のせいでしょう。
また、家電からの電磁波や電話線の長さ、劣化なども速度低下の原因となります。
さらに、建物内でインターネット利用者が増える時間帯は速度が遅くなる傾向がありますので、その点も注意しなければいけません。
デメリット:②建物の構造によっては、配線方式の変更ができない
速度改善のために光配線方式に変更したくても、建物の構造上の理由で変更できない場合があります。
光配線にする場合、室内まで光ファイバーの配管を通す必要があるのですが、光ファイバーは非常に繊細なケーブルで折り曲げに弱くなっています。
そのため、光ファイバーを曲げないと通せないような配管の状態や部屋の配置の場合は、光配線が利用できません。
また、建物の構造的には問題がなくても、管理会社や大家さんが導入コストの面からVDSL方式を採用している場合も、他の方式に変更するのは難しくなっています。
自宅がVDSL方式だった場合の対処方法
自分の住んでいる建物がVDSL方式だった場合はどのようにしたら良いのでしょうか。
4つの対処方法を紹介していきます。
①管理会社や大家さんに相談する
まずは、マンションの管理会社や大家さんに相談してみましょう。
交渉次第では、光回線方式に変更できる可能性があります。
特にマンションタイプでは、同一建物内の契約件数で料金が変わるため、同じように回線速度に不満をもつ住人がいれば一緒に交渉すると良いと思います。
②戸建てタイプで契約する
マンションでも、戸建てタイプとして光回線を自室まで引き込むことができれば、速度が
速くなる見込みがあります。
ただし、光回線の引き込みの際、換気扇など既存の設備が利用できなければ、壁に小さな穴を開けなければいけません。
その場合は、管理会社やオーナーからの承諾が必要となります。
③他社回線を検討する
フレッツ光や、光コラボではVDSL方式しか選択できない物件であっても、他社回線であれば、光回線を自室へ引きこめる可能性があります。
④工事のいらないWi-Fi機器を検討する
光回線にこだわりがなければ、WiMAXやソフトバンクAirといった工事がいらないWi-Fi機器を検討するのも1つの手です。
WiMAXやソフトバンクAirの速度はかなり向上しており、環境や条件によっては、VDSL方式より速い速度が期待できます。
まとめ
フレッツ光のVDSL方式についてお分かりいただけました?
通信速度が他の配線方式と比べると、遅いのでなるべくなら光配線方式に変えてもらったほうが良いです。
その際は必ず管理会社や大家さんに相談することを忘れないでください。
建物の環境や配線によっては変えることができないので、そのときは無線のWi-Fiを利用しましょう。
しかし、インターネットを検索くらいでしか使わない方などはVDSL方式でも不便はありません。
しっかりと覚えておきましょう。
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