大手キャリアのKDDI(au)とソフトバンクは2023年3~4月にかけて、災害や通信障害などによって通信・通話ができなくなった場合に他社の回線を使える「副回線サービス」を開始しました。
あると便利なオプションサービスですが、光回線がある方はいらないのではないかとも思いますよね。
そこで今記事は、副回線サービスについて詳しい内容やメリット・デメリットについて解説していきたいと思います。
気になる方はぜひ最後までご覧ください!
副回線サービスとは
まずは、副回線サービスの詳しい内容について簡単に説明します。
副回線サービスとは、新たな電話番号が割り当てられ、他社の回線を利用できるオプションサービスのことです。
例えば、通信障害や災害時などで、電波が繋がらなくなっても副回線に切り替えることで、電話やメールなどを利用できるようになります。
月額料金は429円です。
ただし、副回線は携帯キャリアを選べるわけではなく、主回線がauの方は副回線がソフトバンク、主回線がソフトバンクの方は副回線がauと決まっています。
副回線サービスの料金、データ量は以下の通りです。
KDDI |
ソフトバンク |
|
対象者 |
主回線がau/UQ mobileの方 |
主回線がソフトバンクの方 |
対応シム |
eSIM/SIMカード |
eSIM |
月額基本使用料 |
429円 |
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データ容量 |
500MB/月(送受信最大300kbps) ※500MBを超えると最大128kbpsになります |
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国内通話料 |
22円/30秒 |
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国内SMS |
送信:3.3円/通(全角70文字まで) 受信:無料 |
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受付窓口 |
au/UQ mobileのホームページ/お客さまセンター |
ソフトバンクショップ |
ちなみにau系列であるpovoに関しては副回線サービスの対象外となっていますので注意しましょう。
副回線サービスのメリット
続いては、副回線サービスのメリットを紹介していきます。
以下をご覧ください!
メリット
1.通信障害・災害時に便利!
2.他社でのお申し込み不要!
3.月額料金が安い!
それぞれ詳しく見ていきましょう!
1.通信障害・災害時に便利!
1つ目のメリットは、副回線サービスを契約することで、通信障害や災害時にとても便利なことです。
例えば、auで大規模な通信障害が発生した場合、ソフトバンクの回線に切り替えることで通信ができるようになります。
逆も然りです。
スマートフォンなどの通信機器において、電波が繋がらないと通話やメッセージ、インターネット接続、電子決済などができなくなります。
自宅でしたら、光回線でどうにかなるかもしれませんが、外出時はモバイルデータ通信に頼るしかないので、通信障害が起きたらかなり痛いです。
そのため、電波が不安定な場所や、災害時などには、万が一に備えて対策をしておくことをおすすめします。
2.他社でのお申し込み不要!
2つ目のメリットは、他社でのお申し込みが不要で楽ちんなことです。
auスマホをお使いの方は、副回線サービスを申し込むとき、「ソフトバンクショップに行かないといけないの?」と思うかもしれません。
しかし、副回線サービスは他社でのお申し込みではなく、お使いの携帯キャリアの受付窓口から手続きを行うことができるのです。
また、ショップに行かなくてもauなら電話だけで手続きができます。
ソフトバンクのスマホをお使いの場合は、ソフトバンクショップに出向く必要があるので、注意しましょう。
3.月額料金が安い!
3つ目のメリットは、月額料金が安いことです。
副回線サービスは月々429円と、ワンコイン以下で利用することができます。
万が一の保険と考えると、安いくらいです。
ただ、他の格安シム(MVNO)でも安く利用できる携帯キャリアもあるので、しっかりと調べてから契約すると良いでしょう。
副回線サービスのデメリット
続いては、副回線サービスのデメリットを紹介していきます。
以下をご覧ください!
デメリット
1.SIMロック解除や周波数帯が対応しているか確認するが必要ある
2.かけ放題サービスや家族割を組んでいても通話料が発生する
3.あらかじめキッズ携帯に電話帳登録をする必要がある
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.SIMロック解除や周波数帯が対応しているか確認するが必要ある
1つ目のデメリットは、SIMロック解除や周波数帯が対応しているか確認するが必要あることです。
他社の回線を利用するため、スマホ本体にSIMロックがかかっていたり、周波数帯が対応していなかったりすると契約しても利用できません。
副回線サービスを契約する前には、今ご利用中の端末がSIMロック解除されているかなどを必ず確認しましょう。
2.かけ放題サービスや家族割を組んでいても通話料が発生する
2つ目のデメリットは、かけ放題サービスや家族割を組んでいても通話料が発生することです。
主回線でかけ放題や家族割を組んでいても、副回線はでは適用できず、通話料金は22円/30秒の従量制となります。
基本的には、通信障害や災害時に使うサービスなので問題ないかと思いますが、長時間電話は料金がかさばりますので、お気を付けください。
3.あらかじめキッズ携帯に電話帳登録をする必要がある
3つ目のデメリットは、あらかじめキッズ携帯に電話帳登録をする必要があることです。
基本的にキッズ携帯は、あらかじめ連絡帳に登録した電話番号からのみ電話を受けることができるシステムとなります。
そのため、副回線サービスを利用して、お子さまと連絡を取るには、あらかじめお子さまのキッズ携帯に副回線の電話番号を登録しなければなりません。
しっかりと覚えておきましょう!
まとめ
今記事は、副回線サービスについて詳しい内容やメリット・デメリットについて解説しました。
皆さんの役に立ちましたでしょうか。
副回線サービスは、光回線の有無に関わらず、通信障害や災害による電波障害などのトラブル時にとても便利です。
仕事でインターネットが繋がらなくなったら困る方などは、月額料金もワンコイン以下とそれほど高くはありませんので、保険として入っておいても良いかもしれません。
ぜひ参考にしてみてください!