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インターネット回線といえば「フレッツ光」という名前を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
NTTが提供するフレッツ光は、日本で最も利用者の多い光回線です。
登場から20年以上が経ち、私たちの生活にすっかり馴染んでいますが、その歴史や仕組みを知っている人は意外と少ないかもしれません。
本記事では、フレッツ光にまつわる雑学をまとめてご紹介します。名前の由来やサービス開始の歴史、通信速度の仕組みなどを押さえておくと、身近なネット回線ももっと面白く感じられるはずですよ!
1. 「フレッツ」という名前の由来
「フレッツ」という言葉、なんとなく響きがかわいらしいですが、実は由来があります。
これは「フレンドリー(Friendly)」と「ネットワーク(Network)」を組み合わせた造語。
利用者にとって親しみやすいネットワークであることをイメージして名付けられました。身近な存在にしたい、というNTTの思いが込められているのです。
2. サービス開始は2001年!
フレッツ光の提供が始まったのは2001年。
当時はまだADSLが主流で、インターネットは「電話回線でつなぐ」イメージが強かった時代です。
そんな中、光ファイバーを使った高速回線は革新的な存在でした。
最初は都市部から始まり、少しずつ全国に広がっていったのです。
今では日本全国の多くの地域で利用できるようになり、家庭用インターネットの定番となりました。
3. 「NTTの回線」が最大の特徴
フレッツ光の最大の特徴は、NTT東日本・西日本が自前で敷設した光ファイバーを直接提供している点にあります。
現在は「光コラボレーション」と呼ばれる仕組みで、ドコモ光やソフトバンク光、楽天ひかりなど、さまざまな事業者がNTTのフレッツ回線を借りてサービスを展開しています。
つまり、名前は違っても使用している回線自体はフレッツ光というケースが多いのです。
4. IPv6対応で速さが変わる理由
「IPv6対応で速い」とよく聞きますが、これはどういう仕組みなのでしょうか。
従来のIPv4(PPPoE方式)は、利用者が多い夜の時間帯にどうしても“渋滞”が起きやすい構造でした。
一方、IPv6(IPoE方式)は、より新しい仕組みを使って“混雑しにくい道路”を走るようなイメージで通信します。そのため、同じフレッツ光でもIPv6接続を選ぶだけで、夜でもスムーズにつながりやすくなるのです。
5. 集合住宅は速度が落ちやすい?
フレッツ光を導入したものの「夜になると遅い…」という声を耳にすることがあります。
その理由のひとつは、集合住宅では1本の光回線を住民で分け合っているため。利用者が集中すると速度低下が起こるのです。
一戸建てと比べて仕組みが違うため、マンション住まいの人は「IPv6対応」や「利用者の少ないプラン」を選ぶと快適さが変わる場合があります。
6. 電力会社の光回線
あまり知られていませんが、フレッツ光が全国に普及していく過程では、電力会社系の光回線がライバルとして存在していました。
関西電力の「eo光」や中部電力系の「コミュファ光」などは今も残っており、地域では根強い人気を持っています。
ただし全国規模で展開できたのはやはりNTTのフレッツ光で、知名度や契約数では圧倒的な存在感を誇ります。
7. ひかり電話は固定電話そっくり
フレッツ光を使うと、光回線を利用した「ひかり電話」が使えるようになります。
これはIP電話の一種ですが、見た目や操作はほぼ従来の固定電話と変わりません。
番号そのままで利用できるケースも多く、「実は仕組みが全然違うのに、使う側からすると変わらない」という面白い特徴があります。
まとめ
フレッツ光は、歴史のある光回線です。
普段は「なんとなく使っている」だけのインターネット回線も、背景を知るともっと身近に感じられるのではないでしょうか。
これから光回線を検討している方や、すでにフレッツ光を使っている方も、今回の雑学をきっかけに「へぇ〜!」と思っていただければ嬉しいです。
ここまでお読みいただきありがとうございました(^^)