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家庭で写真・動画・仕事データを安全に保管したい。
そんなニーズから家庭用NAS(ネットワークHDD)を導入する人が増えてします。
ただし、NASは買えばすぐ使える”ものではありません。
容量・性能・アプリ機能など製品選びのポイントに加え、実は光回線の品質がNASの使い心地を大きく左右するのです。
本記事では、家庭用NASの導入ステップから、失敗しない製品の選び方、さらに光回線がなぜ重要なのかを丁寧に解説します。
NASについて詳しく知りたいという方は、ぜひ参考にしてください!
NASとは?家庭用導入のメリットも解説
NAS(Network Attached Storage) とは、ネットワークに接続して使う外付けストレージのことです。
簡単にいうと、家中どこからでもアクセスできる自分専用クラウドのような存在。
USB接続の外付けHDDとは違い、Wi-Fiルーターや光回線とつなぐことで、スマホ・パソコン・タブレット・テレビなど複数の端末から同時にデータを扱えるのが特徴です。
● NASが家庭で注目される理由
近年は、スマホ写真・動画の容量増加、オンライン授業やリモートワークの普及により、家庭で扱うデータ量が急増しています。
クラウドも便利ですが、容量制限・月額料金・通信速度の問題から『データを自宅で安全に管理したい』というニーズが増え、NASが選ばれています。
●家庭用NASを導入する主なメリット
①家中のデータを一元管理できる
家族の写真、動画、仕事データ、学習資料などを1台にまとめて保存可能。
フォルダをユーザー別に分けることで、家族全員が自分のクラウドとして使えます。
②スマホの自動バックアップができる
専用アプリを使えば、スマホの写真・動画を自動でNASに保存できます。
ストレージの空き容量を気にする必要がなくなり、長期保存にも最適です。
③外出先からもアクセスできる
インターネット経由で自宅のNASに接続すれば、家にあるデータをどこからでも閲覧できます。
④動画や音楽をテレビで快適に再生できる
NASをメディアサーバーとして使えば、4K動画や録画番組、音楽データを、テレビやゲーム機にストリーミング再生できます。
家族で見るコンテンツをNASにまとめると、利用がグッと便利に。
⑤クラウドより安心して大量保存できる
クラウドは月額費用がかかり、2TB以上を使うと料金が一気に高くなります。
一方NASなら、初期費用だけで大容量を好きなだけ追加可能。
HDD・SSDを換装すれば、年単位で長く使えます。
家庭用NASの導入に必要なものと基本ステップ
家庭用NSAを導入するために必要なものと基本ステップをご紹介します!
●必要なもの
① NAS本体
Synology、QNAP、バッファローなどが定番。HDD/SSDを別途用意するモデルもあります。
② HDDまたはSSD
用途に応じて容量を選択(2〜4TBが一般的)。
RAID対応機であれば、2台以上のHDDを用意すると安心です。
③ 家庭内ネットワーク(Wi-Fiルーター)
NASはルーターのLANポートに有線接続します。
高速化したいなら「1Gbps以上対応」のルーターが必須。
●設置〜利用開始までの基本ステップ
ステップ1:NASを設置し、HDD/SSDを組み込む
差し込むだけの簡単作業。RAID構成を選ぶ機種もあります。
ステップ2:ルーターとNASをLANケーブルで接続
NASは有線接続が基本。安定性・速度が段違いです。
ステップ3:PCまたはスマホで初期設定
ブラウザや専用アプリから、管理画面にアクセス。
アカウント作成・共有フォルダ作成などを行います。
ステップ4:スマホアプリ・PCソフトを設定
写真の自動バックアップ、外出先アクセス、動画管理など、利用目的に合わせてアプリをインストールしておきます。
ステップ5:外出先アクセスを設定(必要なら)
DDNSやQuickConnectなど各社のサービスを利用すれば、自分のNASを“外からクラウドのように使える”ようになります。
失敗しない家庭用NASの選び方
失敗しない家庭用NASの選び方を以下にまとめました。
◆ NASの種類で選ぶ(家庭用/法人用)
まずは用途で大きく分けるのが基本です。
・家庭用NAS
セットアップが簡単で、スマホアプリとの連携が豊富。
写真・動画の保存や、テレビ・HDDレコーダーとの連携など“メディア系”が得意です。
・法人用NAS
セキュリティやバックアップ機能が充実。
多人数で長期間運用する前提で作られているため、細かい権限管理や安全性が強みです。
家庭で使うなら、まずは家庭用モデルを選ぶと失敗しません。
◆ HDDの台数とストレージ容量で選ぶ
NASはモデルによって搭載できるHDDの台数(ベイ数)が異なります。
ポイント
・1ベイ:安いがバックアップ性が弱い
・2ベイ:家庭用で最も人気。容量アップ&冗長化に対応
・4ベイ以上:拡張性が高く、動画管理など重い用途に最適
また、NASにはHDD内蔵モデルとHDD別売りモデル(NASキット)があります。
容量不足にならないよう、保存量をざっくり見積もって選びましょう。
◆ RAID機能で選ぶ(データの守り方)
複数HDDを使うNASは、「RAID」という仕組みでデータを守れます。
ポイント
・RAID0:速度重視。故障時の復旧は不可
・RAID1:ミラーリングで安全性UP。家庭用で最も無難
・RAID5:3台以上で高速・安全・大容量のバランスが良い
家庭用途なら、コスパと安全性のバランスが良いRAID1が定番です。
◆ マルチメディア機能をチェック
NASは動画・写真・音楽サーバーとしても活躍します。
ポイント
・DLNA対応:テレビや各種端末で簡単に再生
・DTCP-IP/DTCP+対応:録画番組をLAN内や外出先で視聴可能
「テレビで録画番組を見たい」「スマホから写真を取り出したい」など、利用シーンに合わせて機能を確認しましょう。
◆ LAN規格で選ぶ(速度を左右するポイント)
NASはネットワーク機器なので、LAN規格も重要です。
ポイント
・1Gbps(1GbE):一般家庭の標準
・2.5Gbps(2.5GBASE-T):重い動画やRAWデータを扱う人向け
クリエイターや動画編集が多い人は、2.5Gbps対応NAS+対応LANケーブル(CAT8など)を選ぶと快適になります。
NAS導入で光回線が重要な理由【おすすめはフレッツ光】
NASは「家のネットワーク」を通じて使うため、回線品質がそのまま使い勝手に直結します。
ポイント
・外出先アクセスの速度が安定する
・写真・動画のアップロードが速くなる
・複数デバイス同時利用でも遅くなりにくい
特に、クラウドバックアップや4K動画のストリーミングを使うなら、安定性・全国対応・回線品質の高さで評価されるフレッツ光が相性抜群。
NASをストレスなく使いたいなら、光回線はほぼ必須と言えます。
まとめ
本記事では、家庭用NSAを導入する手順をお伝えしました。
NASは、自宅データを安全・便利に扱える強力なストレージですが、性能を最大限活かすには 速度と安定性のある光回線 が不可欠です。
そのため、質の高いインターネット通信が楽しめるフレッツ光 + 家庭向けNAS の組み合わせがおすすめです!
ここまでお読みいただきありがとうございました(^^)


