フレッツ光を使うとき、NTT の収容局から自宅までの距離を気にするという方はいると思います。
なんとなく近いほうが速いのではないかと思ってしまいますよね。
では実際はどうなのでしょうか。
本記事では、フレッツ光の通信速度はNTT の収容局からの距離に影響されるのかどうかを解説していきたいと思います。
これからフレッツ光のご契約をお考えの方はぜひ最後までご覧ください!
そもそも〝収容局〟ってどんな役割がある?
まずは、そもそも光回線において収容局とは何なのか説明していきたいと思います。
収容局とは、光通信の光ファイバーや電話回線を各家庭や事業所から引き込み、収容する設備のことです。
利用場所の住所によって、どこの局に収容されるかは予め決まっており、選ぶことはできません。
周辺地域の光ファイバーは当該エリアの収容局に一度集約されます。
ロス値(dBm)や、電柱に付いているクロージャーの位置関係などによって異なる場合もありますが、基本的には最寄りの収容局に入るように設計されています。
また、インターネットに接続するには、光信号のままでは接続できないので、光信号を電気信号に変換する必要があり、収容局には光信号を電気信号に変換するための装置なども置いてあります。
フレッツ光の通信速度は収容局から利用場所までの距離と関係ある?
続いては、本題のフレッツ光の通信速度が収容局からの距離に影響されるのかどうかを確認しましょう。
結論から言うと、光回線に関しては光信号のため距離による速度への影響はほとんどありません!
ただし、距離による影響が全くないかと言われるとそういう訳でもありません。
ファイバーの曲げや、接続点などで信号の減衰が発生する事もあります。
宅内側で受光レベル(dBm)が適正範囲内に納まっていれば速度にほとんど影響はありませんが、受光レベルは強すぎても低すぎても問題は発生してしまいます。
光レベルの測定には、OTDRと呼ばれる特別な測定装置を使用して測定し、レベルが高すぎる場合にはアッテネーターと呼ばれる光レベルを抑える装置を間に入れることで適正範囲内に収めています。
絶対ないとは言い切れないとは言え、フレッツ光を契約する際、NTTの収容局から利用場所までの距離はあまり気にしなくて大丈夫でしょう。
最寄り電柱から自宅までの距離は関係ある?
続いては、最寄りの電柱から自宅までの距離はなにか関係あるのか見ていきましょう。
収容局からの距離は関係ありませんでしたが、実は電柱から利用する場所までの距離は少し関係してきます。
なぜかというと光回線の設置には、自宅から最寄りの電柱までの距離と地形が重要な要素となり、電柱と自宅の距離が長すぎると光ファイバーの引き込みが困難になる可能性があるからです。
通常、電柱は約30~50mごとに設置されていますが、最寄り電柱から利用場所までの距離が遠すぎる場合は、新たな引き込み柱の設置などの対策が必要となることもあります。
また、急な坂や川などの自然障害物がある場合も設置が難しいかもしれません。
そのため、電柱から自宅までの距離は引き込めるかどうかに影響してきます。
利用場所によって通信品質が変わることはある?
これまで収容局から自宅までの距離や、電柱から自宅までの距離において、関係があるのか見ていきました。
では他に利用場所が通信品質に影響することはあるのか見ていきましょう。
利用場所によって通信品質が変わるのは以下の2パターンです。
・マンションプランの場合
・田舎や山間部に住んでいる場合
それぞれ確認していきましょう。
マンションプランの場合
マンションプランでは、集合住宅内の契約者が同じ回線を共有しているため、利用時間帯によっては遅くなる場合があります。
一方で、戸建てプランの場合、使うのは住居者のみとなりますので、マンションプランに比べると、混雑による通信品質の低下は避けられます。
また、マンションに住みながら戸建て向けのプランを契約することもできますが、契約には管理会社や大家さんに相談する必要がありますし、料金が嵩張りますので把握しておきましょう。
田舎や山間部に住んでいる場合
フレッツ光の提供エリアは全国展開ですが、一部エリアでは使えません、
それに該当するのが、田舎や山間部です。
どうしても電波を得意としていない場所は存在してしまいます。
逆に、混雑はしにくいので、電波さえ届いていれば逆に快適なんてこともあるかもしれません。
まとめ
本記事では、フレッツ光の通信速度はNTT の収容局からの距離に影響されるのかどうかを解説しました。
皆さんの役に立ちましたでしょうか。
NTTの収容局から利用場所までの距離は通信品質に関係ありません。
ただし、電柱から自宅までの距離はそもそも光ファイバーを引き込めるかどうかに影響します。
また、利用場所によって通信品質が遅くなるパターンもあることを覚えておきましょう。