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光回線の配線方式は1つではなく、「光配線」「VDSL」「LAN」の3種類あります。
これらの選択は自分で決めることはできず、建物の既存の利用状況と設備内容、契約者数や建物の構造などを勘案してNTT側が判断します。
建物の共有スペース内まで既に引き込まれている光回線のなかで多いのは、圧倒的にフレッツ光です。
フレッツ光マンションタイプを利用するには、この「光配線」「VDSL」「LAN」の配線方式によって契約内容や通信速度が異なるケースがあります。
ということで今記事では、3つの配線方式の違いを解説していきたいと思います。
ぜひ最後までご覧ください!
光配線方式
3通りある配線方式で、最も高品質なインターネット利用が可能なのは光配線方式です。
一般的に広く利用されているフレッツ光の公称値は1Gbpsになっており、建物内にある各戸までの配線方式が光配線の場合は、そのまま各戸に光回線のクオリティで届くため、理論上の通信速度上限も同じ1Gbpsになっています。
引っ越しの予定がある場合、マンションを選ぶ際は、各戸に光配線・光コンセント設置済みの記述があるところを選びましょう。
そうすることで無派遣工事が可能になり、工事費が安く済むうえに、転居後に短期間でインターネット回線が開通します。
<通信の簡単な流れ>
- 電柱
↓光回線を使用
- マンションの共用スペース
↓光回線を使用
- 各戸
<プラン別の月額料金>
プラン | 最大通信速度 | 月額料金 | |
NTT東日本 | マンションギガラインタイプ | 1Gbps | 3,355円 (16契約以上見込める場合) |
マンション・ハイスピードタイプ | 200Mbps | 3,135円 (16契約以上見込める場合) |
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マンションタイプ | 100Mbps | 3,135円 (16契約以上見込める場合) |
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NTT西日本 | マンション・スーパーハイスピードタイプ隼 | 1Gbps | 3,520円 (16契約以上見込める場合) |
マンション・ハイスピードタイプ | 200Mbps | 3,520円 (16契約以上見込める場合) |
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マンションタイプ | 100Mbps | 3,520円 (16契約以上見込める場合) |
参考:フレッツ光NTT東日本公式https://flets.com/flets-hikari/リンク
参考:フレッツ光NTT西日本公式https://flets-w.com/service/next/service_menu/リンク
VDSL配線方式
建物に設置済みの銅線の電話線を利用する事で各戸に配信する方法がVDSL方式です。
VDSL方式では共有スペース内まで1Gbpsの光回線が引き込まれていても、通信速度に大幅な制限がかるので、各戸で利用出来るのは100Mbpsが上限になります。
また、同時に利用する契約者が多い場合には回線が混雑し、さらに遅くなる可能性があります。
<通信の簡単な流れ>
- 電柱
↓光回線を使用
- マンションの共有スペース
↓電話回線を使用
- 各戸
<プラン別の月額料金>
プラン | 最大通信速度 | 月額料金 | |
NTT東日本 | マンション・ハイスピードタイプ | 100Mbps | 3,135円 (16契約以上見込める場合) |
マンションタイプ | 100Mbps | 3,135円 (16契約以上見込める場合) |
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NTT西日本 | マンションタイプ | 100Mbps | 3,520円 (16契約以上見込める場合) |
LAN配線方式
建物内の共有スペースまで引き込まれた光回線と各戸がLANケーブルで接続されているタイプがLAN配線方式です。
光配線が困難な建物で電話線を利用するVDSL方式よりも、安定した回線品質が期待出来るので、このLAN方式が用いられる事もあります。
回線速度に関しては、建物内に使われているLANケーブルの性能に大きく依存していて、理論値が1GpbsのLANケーブルが使われていれば、フレッツ光の公称値である1Gbpsの利用もできます。
しかし、設置された時代によっては大きく下回るスペックのケーブルが利用されており、LAN方式の通信速度の上限は100Mbps程度に留まっている事が多いです。
<通信の簡単な流れ>
- 電柱
↓光回線を使用
- マンションの共有スペース
↓LANケーブルを使用
- 各戸
<プラン別の月額料金>
プラン | 最大通信速度 | 月額料金 | |
NTT東日本 | マンション・ハイスピードタイプ | 100Mbps | 2,750円 (16契約以上見込める場合) |
マンションタイプ | 100Mbps | 2,750円 (16契約以上見込める場合) |
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NTT西日本 | マンションタイプ | 100Mbps | 2,860円 (16契約以上見込める場合) |
フレッツ光マンションタイプの工事費
フレッツ光マンションタイプの工事費は、配線方式を問わず22,000円になっています。
NTT東西で料金に変わりはありませんが、分割の場合に配分が若干異なります。
NTT東日本
屋内配線の工程がある場合 | 22,000円 (初回3,300円、2回目以降779円/月×23回、最終月783円) |
屋内配線の工程がない場合 | 11,660円 (初回3,300円、2回目以降348円/月×23回、最終月356円) |
宅内の配線設備などを再利用し、自身で回線終端装置などを設置する場合 | 3,300円 |
NTT西日本
屋内配線の工程がある場合 | 22,000円 (初回3,300円、2回目以降813円/月×22回、最終月814円) |
屋内配線の工程がない場合 | 11,660円 (初回3,300円、2回目以降363円/月×22回、最終月374円) |
宅内の配線設備などを再利用し、自身で回線終端装置などを設置する場合 | 3,300円 |
光回線のフレッツ光が共有スペース内まで引き込まれていても、立ち会いの必要な宅内工事が基本的には必要です。
建物の形状や配線状況などにもよって変わりますが、大体1時間から2時間程度の工事になります。
しかし、条件が揃っていれば「無派遣工事」で、インターネットが利用出来ます。
その場合は、3,300円のみとなり、立会は必要ありません。
まとめ
今記事では、3つの配線方式の違いを解説しました。
「光配線」「VDSL」「LAN」のそれぞれの特徴は理解いただけたでしょうか。
現在では、光配線が主流です。
マンションなどの集合住宅に引っ越しの際、光回線を繋げるときは是非参考にしてみてください!
皆さんのお役に立ちましたら幸いです。